関東の鏡開きは、1月11日です。
鏡餅は、いつから飾り始めて、いつまで飾れば良いのでしょうか?
そもそも何故、鏡餅をお供えするのでしょう。
鏡開きの前に、是非知ってみませんか?
鏡餅とは何か
鏡餅(かがみもち)は、神仏にお供えするお餅の正月飾りです。
年神様を自宅にお迎えした時のお供え物であり、年神様の依り代(居場所)です。
年神様は、新しい年の幸福を持ってきて下さると言われているので、年神様のおもてなしでもあります。
鏡餅の由来
「鏡」は、昔丸い形をしていました。
「鏡」には、神様が宿るということで、神事に使われていました。
それは、鏡が光を反射して太陽のように光るので、天照大御神(太陽神)に見立ているからです。
三種の神器にも「八咫鏡(やたのかがみ)」があります。
年神様は、門松などのお正月飾りを目印にやってくるそうです。
飾りを出して、鏡餅を準備する方が良いようです。
そして、鏡餅がなぜ大小2段になっているかというと、陰と陽・月と太陽を表しているからです。
鏡餅の上に乗せる橙(だいだい)の意味は、「家が代々栄えるように」という代々と橙を掛けています。
鏡餅はいつ飾り、いつまで飾るの
鏡餅は、いつから飾りますか?については、12月31日を避ければあまり問題はありません。
大掃除をする前に飾ると年神様の依り代が埃を被りそうなので、避けた方が良さそうです。
31日は、一夜飾りとなるので避けて下さい。神様に対して、失礼に当たること、引継ぎがうまくいかないこと、などがあるようです。
12月13日の「正月事始め」から12月30日の間で、日の良い日に飾りましょう。
いつまで飾るのか?は、松の内が終わるまでは必ずです。
松の内の期間は、年神様が鏡餅にいらっしゃると言われています。
関東は松の内が1月7日までなので、1月11日に鏡開きをします。
関西は、松の内が1月15日までなので、1月15日や20日に鏡開きをするようです。
飾り方
鏡餅を飾るのは、どこが良いでしょう。
年神様にいらして頂く場所ですので、床の間や神棚に飾れると良いです。
床の間も神棚もない時は、リビングや人の集まるお部屋でも大丈夫です。
年神様のいる鏡餅を出来れば見下ろさない方が良いので、少し高い所へ飾ると良いようです。
半紙などを敷いて、その上に鏡餅を置けるとベストです。
鏡開きのやり方
鏡開きは、年神様の依り代であった鏡餅をおろして、食べる行事です。
鏡餅にいらした年神様をお送りして、お餅を体に取り入れることで、年神様の力や恩恵を授けて頂き、無病息災を願うのです。
日にちが経って固くなったお餅を食べることで、歯固めだったり、丈夫な歯で長生きしようという願いも込められています。
鏡開きは、包丁などの刃物で切らないようにしましょう。刃物は切腹をイメージさせるからです。
鏡餅を木槌や手で叩いて割ります。
割りますが、言い方はあくまでも開くです。
割るや切るは、あまり縁起の良い言葉ではないので、開くという言い方になりました。
まとめ
鏡開きは、鏡餅を片付けるということではなくて、年神様のパワーを頂くということです。
開いたお餅は、小さなかけらも全て食しましょう。
お汁粉、うどん、お味噌汁など汁ものに入れられます。
飾るタイミングも大事ですし、門松などのお飾りをすることで、年神様が迷子にならずに鏡餅までたどり着けるようにすることも大切ですね。
そして、何よりも鏡開きをした鏡餅を全部頂くことが大事です。
今年一年が無病息災・家内安全でありますように。
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