春の穏やかな日に手植えをした苗が、こうべを垂れる稲穂になっています。
黄金色に一面が輝き実る秋本番になり、お米の収穫の時期になりました。
機械で刈ることが多くなった現在、手に鎌を持って稲穂を刈るのは珍しいことかもしれません。
手植えと手刈りの経験から、その方法をお話したいと思います。
手植え
最近は、機械で田植えをすることが多いと思いますが、機械が入りにくい棚田や形のいびつな田んぼや小さい場所では手植えをすることもあるようです。
今回は、三角形の田んぼのため、機械が入りにくいとのことで、手植えでした。
初めての経験の時は、どんな格好をすればよいのか?、何を持っていったら良いのか?も分からないですよね。是非、経験したことのある方に教えて頂きましょう。
準備
動きやすく汚れても良い服装が良いです。
履物は、濡れても良いもので沈みにくいものを履きます。
農業用の足袋や田植え足袋などがおススメです。
長靴は田んぼに長靴を取られるので、あまりお勧めしません。
裸足もおススメしません。
首にはタオル、必ず帽子は被りましょう。
首の後ろが焼けると疲れも大きくなります。
半袖に短パンかひざ下までのスパッツなどが便利だと思います。
苗を植える
田植えは、水田に苗をまっすぐに植えていきます。
苗を3株ほどにちぎって植えます。
多すぎると栄養や日当たりの関係からあまりよくないそうです。
水田の土の部分にしっかりと立てて植えます。
浅すぎず、深すぎず、絶妙な塩梅で植えましょう。
最初のうちは、慣れないので難しいと思いますが、段々コツがつかめるはずです。
東北地方では、前進して植えていくことが多いようですが、群馬県では後進して植えました。
泥の中に足が沈んでいくので、普通に足を後ろに下げることがとても難しいです。
ゆっくりと足を泥から抜いて、1歩ずつ足を後ろへ進めます。
尻もちなどつかないよう、くれぐれも気をつけて下さい。
たまに前を向きながら、出来るだけまっすぐに後ろへ下がりながら、植えていきます。
出来れば前後左右が均等になると、日当たりも均一になり育ちも同じになるので、良いそうです。
稲刈り
服装は、動きやすくて汚れても良いものになります。
田植えと違うのは、出来れば長袖長ズボンが望ましいことです。
稲は、苗と違い肌に当たると肌を傷つける可能性があるからです。
履物も田んぼが渇いていれば、汚れても良いスニーカーでも長靴でも大丈夫です。
帽子やタオルは、やはりあると良いです。
稲刈りは、刈るだけでなく、束ねる工程もあるので、かなりの重労働で結構汗をかきます。
刈り方
黄金の稲穂をグーにして握ります。
親指が下にならないようにしましょう。
親指が下になっていると、鎌で親指を切ってしまうことがあるようです。
くれぐれも気を付けて下さい。
グーにして握った手の下を鎌で切ります。
出来るだけ土のギリギリのところを切りましょう。
出来ればスパッと1切りでいけると良いそうです。
また、足を鎌で切らないよう、足は開いた方が良いと言われました。
束ねる
稲穂の束を3~4つ分を一つに束ねていきます。
麻や藁などで固くしっかり結びます。
その後竿に干すので、バラけないようにしないといけません。
束ねる作業も見た目より大変です。
そして、束ねた稲は結構重たいので、竿に掛けたり、運ぶ時も腰を入れるようにして下さい。
まとめ
百聞は一見に如かずです。
手植え、手刈りの体験は、お米が出来た時の喜びがあります。
そして、より一層お米を頂けることの大切さを感じて頂けると思います。
どちらも翌日の心地の良い筋肉痛を覚悟しておきましょう。
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