小春日和って、聞いたことありますか?
若い人には、馴染みのない言葉かもしれませんが、ニュース番組などで耳にすることもあるかもしれません。
「小春」というので、春と関係しているのかと思う人もいるかもしれませんが、実は春のことではありません。
小春日和について、学んでみましょう。
小春日和とは
秋から初冬にかけての暖かく穏やかな晴天のことです。
旧暦の10月頃に使います。旧暦10月頃とは、最大で10月23日頃から12月22日頃になります。
季語としては、冬になります。
気象庁では天気予報の中で小春日和は使わないそうです。
気象予報士の判断で小春日和を使うかが分かれるそうです。
春日和とは
実は、小を抜いた春日和という似た言葉がありますが、こちらは春に使われます。
春日和は、穏やかに良く晴れた春の天気です。春日和は、3~4日で崩れてあまり長続きしないことが多いです。
冬日和や秋日和もあります
調べたら、冬日和も秋日和もありました。
冬日和は、穏やかに晴れた冬の日だそうです。
小春日和と冬日和の違いは、時期の違いで、12月初旬以降の晴れた穏やかな日を冬日和というようです。小春日和の最大と被っているので、一般的に冬日和はあまり使われないようです。
秋日和は、秋晴れと同じ意味で使うので、秋晴れが一般的です。
初秋の晴れた日のことだそうです。
小春日和になるのは
小春日和になるのは、どういう状況の時なのでしょうか。
晩秋から初冬に見られる小春日和は、いわゆる冬型の気圧配置である西高東低の気象状況です。
シベリアの方の高気圧が発達すると、北寄りの冷たい風が吹きますが、太平洋側は晴れます。
空気が冷たかったり、北風が強かったりしますが、室内や車の中などは太陽に照らされて風を遮った状態なので、とても暖かくなります。
小春日和の後はどうなる
小春日和は長く続かないので、その後は寒くなることが多いようです。
晴れても気温が下がるなどします。
前日との最高気温の寒暖差が5度以上だったり、一日の気温差も10度以上となることもあります。
体調を崩しやすくなったり、血管や心臓への負担の大きくなるので、用心しましょう。
また、寒冷前線が通過すると、大雨や荒れた天気になることもあります。
本格的な冬へ向かう一時的な暖かさで、12月だと大掃除に使いましょう、とよく天気予報で言われる日になります。
海外でも小春日和がある
四季のある国では、小春日和の状況があり、それぞれ名前がついてます。
インディアンサマー
アメリカやカナダでは、インディアンサマーと呼びます。
秋に季節外れの暖かい晴れた日のことを言います。
アメリカ大陸に入ってきた白人にインディアンたちがこの気候について教えたから、インディアンサマーと言うようになったと言われています。
老婦人の夏
ドイツでは、老婦人の夏(おばあさんの夏)と言います。
北海道より北に位置するドイツでは、9月に使います。
良く晴れた朝にサラグモという蜘蛛がお尻から糸を出して、風に乗って飛んでいます。
その様子が老婦人の白髪に似ているところから、言われるようになったそうです。
聖マーティンの夏
イギリスでは、聖マーティンの夏と言われます。
11月11日は聖マルティヌスの日で、冬の始まりとも言われています。
この頃の天気の良い日のことを聖マーティン(サンマルティーノ)の夏と言います。
まとめ
小春日和の意味を知ったので、是非使ってみたいと思います。
晩秋から冬の時期なのに、春と言う字を入れる所が日本らしい趣がある気がします。
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