土用の丑の日は「う」なぎを食べるだけじゃなかった

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土用の丑の日は、「ウナギ」というイメージです。
デパートやスーパーにも沢山ウナギが並びます。コンビニでは、ウナギ弁当まであります。

でも、土用の丑の日のメニューは、実は「う」のつく、夏バテに良いものを食べるという風習から、ウナギだけではないんだそうです。

子供の頃は、「どよう」と聞くと「土用」を「土曜」と勘違いしてました。
今日は「土曜」じゃないのに、「土用」のウナギなんだ、と思っていました。(笑)

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丑の日とは

丑の日は、『十二支(じゅうにし)』からきています。十二支は、子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)の12種類です。
丑の日は、この丑のことです。

十二支は、2020年の今年は卯年。このように年ごとに変わる認識だと思います。
でも、昔は時間にも十二支を使っていました。丑の刻とかいいますね。(丑三つ時などともいいます)
つまり、土用の丑の日は、『土用の期間の中の丑の日』のことです。

土用は約18日間あります。でも、十二支は12種類です。
12日周期で丑の日が回ってくるので、土用の丑の日が年に2回あるときがあるのです。
酉の日と同じで、『一の丑』『二の丑』と順番に呼びます。

2020年は、土用の丑の日が2回あります

今年の丑の日は、7月21日が一の丑で、8月2日が二の丑です。

現在は、夏の土用の期間でだけ丑の日のウナギがアピールされます。土用というと夏のイメージです。土用波などもそうですね。ですが、季節ごとに土用が元々全てありました。
2020年の冬の土用の日は1月23日、春は4月16日と4月28日、秋は10月25日と11月6日になります。

ちなみに、冬の土用の時は、未の日に『ひ』のつく物、春の土用の時は、戌の日に『い』のつく物、秋の土用の時は、辰の日の『た』のつく物を食べると良いそうです。

では、ウナギの他に「う」のつく食べ物は、どんなものがあるのでしょうか。

「う」のつく食べ物を土用の丑の日に食べる効果

「う」のつく物の前に、ウナギについて書きます。

ウナギは、夏バテの予防や夏痩せに良いとして奈良時代から食べられていました。土用は季節の変わり目の頃なので、体調を崩したり、夏バテしやすい時期です。健康維持の予防として、ウナギが重宝されいたんだと思います。

ウナギは、栄養が豊富で、疲労回復に役立つ栄養素も含まれているので、食されていたようです。庶民には高価な食べ物だったようです。今でも、国産は高いですね。

ここからは、ウナギ以外の食べ物を書いていきます。

うどん

「う」のつく、うどんはチュルチュルとのど越しよく食べられるので、食欲があまりない時でも食べやすいですね。

消化吸収も良く、病気の時にはよく煮込んだうどんがエネルギー源としてとても有難い食べ物です。

うどんの原材料の小麦粉には、

  • 中性脂肪を減らす効果
  • 免疫力アップの効果
  • 疲労回復の効果

などの成分が入っていて、「体に優しい食べ物」として、好んで食べる人が多いですね。

梅干し

「う」のつく梅干しは、昔は天然のお薬だったようです。「番茶梅干し医者いらず」「梅はその日の難逃れ」とも言われる由縁です。

梅干しには、クエン酸が豊富に入っているので、疲れにくくしたり、疲労の回復にも良いようです。
他にも、リンゴ酸やコハク酸も入っています。夏バテ予防にも良いんです。

「梅干し」と聞いただけで、唾液が出てきます。消化酵素の分泌を促す梅の酸味が、食欲減退から回復させたり、消化吸収が良くしてくれたりします。。

さらに、梅干しについての研究が進む中で、

・ピロリ菌を抑える
・高血圧の抑える
・肪燃焼作用

などの効果も分かってきています。

瓜(うり)

夏が旬の野菜に、胡瓜きゅうり西瓜すいか冬瓜とうがん南瓜かぼちゃ苦瓜にがうりなどの「う」のつく瓜類があります。

特に有難いのは、暑い時期に、体内の余分な熱を冷やしてくれます。それは、水分とカリウムがたくさん含まれているからです。

カリウムは、むくみや高血圧の予防効果があるようです。カリウムは、体内の塩分と水分の量を調整する役割があるのです。


ここまで3つの「う」の付く食べ物を書きました。他にも「う」のつく、この時期「牛(肉)」や「馬(肉)」もスタミナをつけるのに良いですよ。

土用の虫干し・土用干し

夏の土用の時は、土用の虫干しをすると良いようです。
衣類や書物を陰干しして、カビや虫の害から守る目的です。

田んぼも水を入れずにひび割れ状態の土にします。
雑菌の繁殖を抑える効果があって、しっかりと根が張るそうです。
梅干しを作るための天日干しもこの時期が向いてます。

土用にしてはいけないこと

土を犯す(土を掘り起こす)ことはよくありません。

これは、土を司る神様である土公神(どくしん・どくじん)が支配するので、土を動かすのはいけないとされています。
今でも、家などを建築するときの土を掘ったりする基礎工事は、土用の期間を外す人も多いです。

季節の変わり目でもある土用は、体調を崩さないようにという戒めもあるのでしょう。

まとめ

「う」のつく食べ物を合わせて食べる方法もあります。

冷やしうどんにスライスしたキュウリを乗せて梅肉のたれで食べたら、暑い日でも食べられそうです。

プラスして、ゆでて冷ました豚肉を乗せたり、卵をのせたり、様々なアレンジをその日の気分でしてみて下さい。

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