1840年、武蔵国榛沢郡(埼玉県深谷市)の渋沢家の長男として生まれました。
渋沢家は豪農で、藍玉(染料)の製造販売をしながら、養蚕、米、麦、野菜の生産も手掛けていました。
栄一は、14歳から藍葉の仕入れに単身で行くようになりました。
この実践経験がのちにヨーロッパの経済システムを受け入れやすくする素地となったようです。
2019年4月9日に、紙幣を新しくすることを財務省が発表しました。
新紙幣のデザインに使われる肖像画は、1万円札は福沢諭吉から渋沢栄一へ変わります。
紙幣に採用されるものは、国の発展に重要な役割を担った人ばかりです。
渋沢栄一も日本資本主義の父と称されています。
多くの名言が残っています。
名言集
「人は全て自主独立すべきものである。自立の精神は人への思いやりと共に人生の根本を成すものである。」
「心を穏やかにさせるには思いやりを持つことが大事である。一切の私心をはさまずに物事にあたり、人に接するならば、心は穏やかで余裕を持つことができるのだ。」
「一人ひとりに天の使命があり、その天命を楽しんで生きることが、処世上の第一要件である。」
「人を選ぶとき、家族を大切にしている人は間違いない。仁者に敵なし。私は人を使うときには、知恵の多い人より人情に厚い人を選んで採用している。」
「金儲けを品の悪いことのように考えるのは、根本的に間違っている。しかし儲けることに熱中しすぎると、品が悪くなるのもたしかである。金儲けにも品位を忘れぬようにしたい。」
「死ぬときに残す教訓が大事なのではなく、生きている時の行動が大事なのだ。」
「信用はのれんや見た目から得られるものではなく、確固たる信念から生まれる。」
「真似をするときには、その形ではなく、その心を真似するのがよい。」
「お金をたくさん集めて、たくさん使うことで社会を活発にし、経済の発展を促すのがよい。お金持ちはよく集めると同時に、よく使わなければならない。」
「夢なき者は理想なし。理想なき者は信念なし。信念なき者は計画なし。計画なき者は実行なし。実行なき者は成果なし。成果なき者は幸福なし。ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず。」
「数字算出の確固たる見通しと、裏づけのない事業は必ず失敗する。」
「反対者には反対者の論理がある。それを聞かないうちに、いきなりけしからん奴だと怒ってもはじまらない。問題の本質的な解決には結びつかない。」
「四十、五十は洟垂れ小僧、六十、七十は働き盛り、九十になって迎えが来たら、百まで待てと追い返せ。」
「もうこれで満足だという時は、すなわち衰える時である。」
「真の富とは道徳に基づくものでなければ決して永くは続かない。」
「商売をする上で重要なのは、競争しながらでも道徳を守るということだ。」
「不言実行と共に、また有言実行も大いによろしい。」
「長所を発揮するように努力すれば、短所は自然に消滅する。」
「大金持ちになるよりも、社会万民の利益をはかるために生きる方が有意義である。」
「親から子に対して孝を励めよと強ゆるのは、かえって子を不孝の子たらしむるものである。」
「限りある資産を頼りにするよりも、限りない資本を活用する心掛けが肝要である。限りない資本を活用する資格とは何であるか。それは信用である。」
「どんなに勉強し、勤勉であっても、上手くいかないこともある。これは機がまだ熟していないからであるから、ますます自らを鼓舞して耐えなければならない。」
まとめ
数々の名言を残されている渋沢栄一さん。
2024年からの新紙幣の肖像画になるのも頷けますね。
古くならない、気づきや胸に刺さる名言が沢山ありました。
私があ~と思ったのは、「もうこれで満足だという時は、すなわち衰える時である」です。
やはり、死ぬまで常に成長なのだと思いました。
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