アニメーション映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の公開11週目までの興行収入が324億円を突破した。
10月16日の公開から73日間で「千と千尋の神隠し」の316億円を抜き、歴代1位になった。
観客動員数は2404万人になった。
歴代1位 324億円
今まで歴代1位だった「千と千尋の神隠し」は、300億円を売り上げるまでに8か月以上掛かったのに対し、「劇場版『鬼滅の刃』」は、たった2か月という短期間で300億円を超えた。
来場者への特典があったり、「MX4D/4DX」の体験型映画上映システムを26日から開始したのも追い風になっている。
特典も第4弾目となり、全制覇を狙う観客もいるかもしれない。
歴代興行収入 10位
日本国内で上映された映画の歴代順位は、以下の通りです。(興行通信社まとめ/12月27日現在)
1位 「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」 324億円(2020年10月16日公開)
2位 「千と千尋の神隠し」 316億円(2001年7月20日公開)
3位 「タイタニック」 262億円(1997年12月20日公開)
4位 「アナと雪の女王」 255億円(2014年3月14日公開)
5位 「君の名は。」 250億円(2016年8月26日公開)
6位 「ハリー・ポッターと賢者の石」 203億円(2001年12月1日公開)
7位 「もののけ姫」 201億円(1997年7月12日公開)
8位 「ハウルの動く城」 196億円(2004年11月20日公開)
9位 「踊る大捜査線 THE MOVIE2レインボーブリッジを封鎖せよ!」 173億円(2003年7月19日公開)
10位 「ハリー・ポッターと秘密の部屋」 173億円(2002年11月23日公開)
8作品が2000年代です。
ヒットの理由とは
映画の配給をしている東宝も「予想を超える国民的ヒット」と言っている。
東宝の市川南常務取締役が15日の会見で、ヒットの理由を2つ挙げていた。
一つ目は、「作品の持つ力」だと言っていた。
「何よりも本質的な作品の素晴らしさです。アニメーションとしての質の高さ、物語、バトルの迫力、仲間との友情、敵の強さもあり、さらに舞台が大正時代の日本だったり、家族や妹への思い、敵の鬼の内面などの日本人の琴線に触れる所が大ヒットに繋がっているのだろう」と話してました。
二つ目は、映画の公開された世の中の状況ではないか、と言っている。
新型コロナウイルスの影響で、家にいる機会が増え、映画公開前に原作の漫画や映画の前の話を描いているテレビを見ていたからではないか、と考えているとのことです。
また、ハリウッド映画の公開の延期などもあり、映画館のスクリーン数や上映回数をしっかり確保出来たことも押し上げた要因かもしれません。
今までにないパターン
アニメ映画がヒットするのには、今までは大きく分けて2パターンがあった。
スタジオジブリや新海誠監督の作品などのオリジナル大作のパターンと長年テレビで放映されている「名探偵コナン」や「ドラえもん」などが毎年1本の映画を上映するパターンだ。
今回の「鬼滅の刃」は、この2パターンには当てはまらない。
原作の良さを追いながら、更に面白さを出すことに成功した。
また、アニメ映画を誰もが素直に楽しめる時代になってきているようだ。
アニメ作品のクオリティーが上がっていることは、確かです。
コロナ禍で、どこか気持ちが沈んでいる時に、正義が貫かれる物語が受け入れやすかったということも、あるのではないでしょうか。
まとめ
2001年の「千と千尋の神隠し」をあっさりと抜き去った「鬼滅の刃」は、素直に素晴らしい。
19年も抜けなったというのにだ。
年末年始もまだまだ観客動員数は、増えるのではないでしょうか。
コロナ禍で、帰省も出来ず、家に籠っている人たちの近場で安全に過ごせる場所になると良いですね。
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